アメックスに限らず,多くのクレジットカードには特典として「旅行保険」が付いていますよね。
この記事では,主にアメックスのゴールドカードに付帯している旅行保険について書いていきますが,他社のクレジットカードの特典にも通ずるところがあるので,参考にしていただければうれしいです^^
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この記事内の見出し
アメックス・ゴールドカード付帯の旅行保険はここがすごい!
アメックスのクレジットカードは「クレジットカード付きの旅行保険」と言ってもいいくらい,旅行関連の特典が充実しています。
まず,カード会員本人の補償は当たり前ですが,配偶者や生計を共にする人にまでも拡大して適用できます。「生計を共にする人」とは,健康保険証を共有しているか,税法上の扶養関係にあればOKです。
もっというと,アメックス・ゴールドカードの旅行保険は,家族カードを持っていない親族にも適用可能なんです。具体的には「6親等以内の血族,3親等以内の姻族」と定められています。
血族とは「血縁関係にある人=血のつながった家族」と思えば分かりやすいです。ただ,ちょっと特殊なのは「養子縁組をしている場合」は,生物学的な血のつながりはありませんが,法律的には「血族」とみなされます。
姻族とは「一方の配偶者と,他方の配偶者の血族との関係」のこと。カンタンに言うと「配偶者側の両親や家族との関係」ですね。「夫と【妻の両親】とは姻族」「妻と【夫の両親】とは姻族」ということです。
「3親等以内の姻族」とはどういう人たちか?調べてみました
「3親等以内の姻族」とは
1)配偶者のお父さん・お母さん
2)配偶者のおじいさん・おばあさん
3)配偶者の兄弟や姉妹
4)配偶者の兄弟や姉妹の子供たち(つまり,甥っ子や姪っ子)
までの人たちを表します。こう考えると,姻族側もアメックスの旅行保険でかなりカバーできそうですね。
「6親等以内の親族」とはどういう人たちか?調べてみました
当然ながら,配偶者側の家族(姻族)でこれだけの人たちがカバーされるのですから,親族はもっと適用範囲が広がります。アメックスの規定によれば「6親等以内の親族」まで適用されますね。
「6親等以内の親族」とは
1)自分のお父さん・お母さん
2)自分のおじいさん・おばあさん
3)自分の兄弟・姉妹
4)自分の兄弟・姉妹の子供たち(つまり,甥っ子や姪っ子)
5)甥っ子や姪っ子の子供たち
6)自分のおじさん・おばさん(父親や母親の兄弟姉妹,つまり,伯叔父母=はくしゅくふぼ)
7)自分のおじさん・おばさんの子供たち(つまり,従兄弟=いとこ)
8)自分のひいおじいさん・ひいおばあさん(父方・母方両方)
9)おじいさん・おばあさんの兄弟・姉妹(大おじさん・大おばさん,つまり,伯叔祖父母=はくしゅくそふぼ)
10)おじいさん・おばあさんの兄弟・姉妹の子供たち(いとこおじさん・いとこおばさん,つまり,従伯叔祖父母=じゅうはくしゅくそふぼ)
11)いとこおじさん・いとこおばさんの子供たち(つまり,再従兄弟姉妹=はとこ・またいとこ)
ここまで調べて,頭が痛くなってきました・・・笑。
結論:家族と一緒に旅行に行くほとんどの場合,6親等以内の血族をカバーできます!!
国内旅行の傷害補償内容
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードに付帯している保険を,国内旅行で使いたいときはどうしたらいいでしょう?
国内旅行の場合は,無条件で補償が適用される「自動付帯」ではありません。旅行に関係する料金を事前にゴールドカードで決済しておく必要があり,こうして初めて「保険適用対象」として認められるんです(こういう仕組みを「利用付帯」と呼んでます)。
国内旅行の傷害補償を簡単にまとめると,下記のとおりです。
1)事前にゴールドカードで決済した公共交通機関に搭乗中の事故
2)予約時に「ゴールドカードで宿泊料金を払います」と伝えていた宿泊施設での宿泊中の火災・爆発が原因による事故
3)ゴールドカードで決済したパッケージ・ツアーに参加中の事故
このような状況で傷害を受けた場合に補償されます。
海外旅行の傷害補償:アメックスのゴールドは自動付帯だが利用付帯で金額アップ
海外旅行の場合は,国内旅行と補償内容が異なります。
まず,適用される期間は「日本国出国の前日から入国の翌日までの最長90日間」です。海外旅行のため,日本国内の家を出発した時から家に戻るまで補償されます。ほとんどの国がビザなしで滞在できる期間が90日以下ですから,これは妥当なところでしょう。
また,海外旅行の場合は,傷害補償が自動付帯となります。基本カード会員は,旅行代金をゴールド・カードで決済していなくても自動的に補償対象となるんです。
独り身だったらそれでもいいかもしれませんが,家族がいる場合はやはり自動付帯だけでは心もとない・・・。
そんなときには,やっぱり旅行代金を決済して利用付帯条件にかなうようにしましょう。そのためには,基本カード会員本人が,「日本出入国のため,時刻表に基づいて運航される国際航空機または国際船舶のチケット」や「パッケージ・ツアーの料金」をゴールドカードで決済すればOKです。
こうして利用付帯条件をクリアすると,傷害死亡・後遺障害保険金額が最高1億円まで補償されます。
ただ,最高1億円という額が適用されるのは,傷害死亡・後遺障害保険についてです。これは「究極のワーストケース」なのですが,それ以外のケース(例えば怪我をしたとか病気になったとか,現実的にもっとよく起こりそうなもの)についての額は異なります。そこで,アメックスの公式ページを参考に,保険金額を表にしてみました。
保険金の種類 | 旅行代金をカード決済しない場合 | 旅行代金をカード決済する場合 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
基本 カード会員 | 基本カード 会員の家族 | 家族カード 会員 | 基本 カード会員 | 基本カード 会員の家族 | 家族カード 会員 | ||
国内 旅行 | 傷害死亡 保険金 | 補償なし | 補償なし | 補償なし | 5,000万円 | 1,000万円 | 5,000万円 |
傷害後遺障害 保険金 | 最高 5,000万円 | 最高 1,000万円 | 最高 5,000万円 | ||||
海外旅行 | 傷害死亡・ 後遺障害保険金 | 最高 5,000万円 | 最高 1,000万円 | 最高1億円 | 最高 1,000万円 | 最高 5,000万円 | |
傷害治療費用 保険金 | 最高200万円 | 最高 300万円 | 最高 200万円 | 最高 300万円 | |||
疾病治療費用 保険金 | 最高200万円 | 最高 300万円 | 最高 200万円 | 最高 300万円 | |||
賠償責任 保険金 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 | |||||
携行品損害保険金(免責3千円/年間限度額100万円) | 1旅行中 最高50万円 | 1旅行中 最高50万円 | |||||
救援者費用 保険金 | 保険期間中 最高300万円 | 保険期間中 最高400万円 | 保険期間中 最高300万円 | 保険期間中 最高400万円 |
こうして見ると,事前にツアー代金や公共交通乗用具の決済をしておいて,利用付帯条件を満たしておいたほうが断然いいってことがよく分かりますね。
「公共交通乗用具」って何?タクシーの料金も含まれるの?
で,どういう料金を事前に決済しておけばいいか?という話なのですが,アメックスの問い合わせ窓口に電話して聞いてみました。
そこで教えてもらったポイントは「公共交通乗用具」の決済をしているかどうか?だそうです。
ツアー代金が利用付帯条件になるのは簡単に理解できますが,旅行へ行くときって,必ずしもパッケージツアーを利用するわけじゃありませんよね(私なんて,もう10年近くパッケージツアーを使った覚えがありません)。
で,「公共交通上用具」に当たるのは何か?という疑問が浮かんできますよね。答えは「時刻表に基づいて運行されている公共交通機関」のこと。つまり,電車・地下鉄・路線バス・高速バス・路面電車がこれに該当しますね。一方,タクシーは「時刻表にしたがって運行している」乗り物ではありませんから,残念ながら保険適用の条件にはかないません。
要は,旅行に関わる移動であれば(例えば自宅から空港まで電車やバスや地下鉄で行ったなど),その費用をアメックスのゴールドカードで決済しておけばいいというわけです。
旅行へ行くときは必ず保険に入ったほうがいい理由
実際には,こういう保証を使わないことがベストなのですが,特に海外旅行へ行くとなると無保険のままでは心もとないです。
だって,自分がどれだけ気をつけていても病気になることだってありますし,事故に巻き込まれて怪我をすることだって考えられるわけです。
そんなとき,日本国内の旅行だったら,日本語でやり取りできますし,保険証も使えますから,まだ対処しやすいです。でも,海外へ行ったときにはそうもいかないのが現実。
どうかすると,ちょっとした治療で病院へ行くだけで数十万や数百万のお金がかかることだってあります。無保険で病院へ行くって,考えただけでも恐ろしいことですよねー。
「自分は大丈夫」なんていう根拠のない自信を持つのは禁物です。どれだけ気をつけていても,周りからとばっちりを受けることだってあるんですからね。旅行へ行くとき,とりわけ海外旅行へ行くときは,必ず保険に入っておくのが「自分で自分の身を守る」第一歩だと思います。
私がアメックスのクレジットカードを使っている理由のひとつは,充実した旅行保険が使えるからです。毎回,どこかへ行くたびに掛け捨ての保険に入るという手もありますが,せっかくクレジットカードに付帯しているのなら,それを使ったほうがいいんじゃないかって思ってます。
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