アメックスは,旅行時の補償が手厚いクレジットカード。
そのアメックスが,イギリスで「列車のストライキに対する定期乗車券の補償」にまで応じたと話題になっています。
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この記事内の見出し
アメックスの対応が波紋を呼んでいるワケ
イギリスには「消費者信用法75章」という法律があるそうです。
この法律により,消費者はクレジットカードで買ったもの(100以上3万ポンド以下:大体1.4万~420万円)はクレジットカード会社が補償してくれることになっています。
例えば,クレジットカードで買ったものが届かないとか,申し込んだサービスが規約と違うのに,販売側が問題解決に応じないとかいう場合に補償が受けられます。
今回は,列車のストライキが「サービスの不履行」に当たると判断されたようですが,クレジットカード会社がストライキによる損失を補償したっていうことが前代未聞なんです。
こういう前例ができると,もしかすると他のクレジットカード会社にも「ストライキが起きたから補償してよ!!」なんていう顧客からのリクエストが殺到するかもしれません。
ストライキだからと言っても全額補償はされなかった
アメックスだから補償できたのかもしれませんが,それでも全額ではありません。なぜなら,ストライキによる補償義務があるかないかは,きわめて判断が難しく,グレーゾーンだからです。
今回のケースでは,全額補償ではなく半額の払い戻しをしています。判断が難しいところですね。だって,定期券をどれだけの期間使っていたかにもよるでしょうから。
今回は年間乗車券をアメックスのクレジットカードで決済していた人が保証の申し立てをしたようです。半額が払い戻されてるわけですから,単純に考えて定期券を買って半年以上経ってたら損失は出なかったことになるでしょう。逆に,年間定期券を買ったばっかりだったら,半額補償では当然足りないでしょうね。
いずれにしろ,今まではストライキによる定期券の払い戻しをしたクレジットカード会社はなかったようなので,今後もし同じようなことが起きたとき,クレジットカード会社の対応が変わってくる可能性があります。
海外の話ではありますが,アメックスネタだったのでついつい気になって調べてしまいました。アメックスは,無茶な要求は聞かないけど,多少の無理は聞いてくれるのかもしれませんね。
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