クレジットカードを作りたくても作れない・・・。
そんな経験をしたことがありませんか。
私はあります。それも一度ではありません。
過去には少なくとも2回は審査落ちという苦い経験をしています。
こういう体験をすると,本当に凹みますよね。
私も,クレジットカード会社から届いた灰色の封筒を2回見ているのですが,それだけでも「自分が悪いことをしたから落とされたんだ」っていうブルーな気持ち全開になってしまいました・・・。
幸い,その経験をしたのはもう数年前の話です。その後は無事にアメックスのグリーンカードを手に入れることができ,順調にゴールドカードまでステップアップできました。
ゴールドカードに切り替えてわずか1ヶ月後に,アメックスプラチナカードへのインビテーションもいただきましたが,今のところはまだゴールドのままです。
プラチナカードに切り替えても,山ほどある特典を使いきれるだけの自信がないので・笑。
話変わって,私がお世話になっているアメックスの営業担当のSさん。
2週間ほど前に彼と話をしたのですが,そこで教えていただいたことがすごくためになったので,クレジットカードを作りたくても作れないと悩んでいる方の参考になればと思い,ブログに残します。
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この記事内の見出し
なぜクレジットカードを作れないのか?
私たちがクレジットカードを作れない理由は,本当に単純です。
クレジットカード会社が,私たちを信用してくれていないからです(爆)。
要は「この人にウチのクレジットカードを持たせると危なさそうだから,発行するのやーめよ」ってジャッジされてしまったということです。
ご存知の通り,クレジットという言葉には英語で「信用」という意味があります。
クレジットカードを使うというのは,言い方を変えると一時的にクレジットカード会社に借金をしているのと同じです。
「あとでちゃんと返すから立て替えといて」っていうことなので,クレジットカード会社が「ちゃんと返してくれる人かどうか」を吟味するのは当たり前の話ですよね。
そうやって吟味された結果「この人は信用ならぬ」と判定されると,どう頑張ってもクレジットカードを出してもらうことはできないんです。
クレジットカード会社がカード発行を否決する理由は?
となると,クレジットカード会社がカード発行を否決する理由を知ることが大切になってきます。
残念ながら,クレジットカード発行時の審査基準は門外不出のため,100%正確に知ることはできません。
とはいえ,論理的に考えていくと,自然に「クレジットカード会社が拒否したくなる人物像」が浮かび上がってきます。
そして,その人物像に共通することこそ,「クレジットカードを作れない致命的なミス」を犯していることです。
クレジットカードを作れなくなってしまう致命的なミスとは?
アメックスの営業担当:Sさんに教えてもらったことはただ一つ。
クレジットヒストリーの問題です。
「なーんだ,そんなことは重々知ってるよ」と思われるかもしれませんね。でも,改めて考えると「クレジットヒストリー」にほとんどの原因が帰結します。
Sさんによると「どのクレジットカード会社も,クレジットヒストリーは必ず見ます。そして,どんなヒストリーを積み上げてきているかが,カード発行時の審査で本当に大事なんです」とのこと。
そして,彼はこうも付け加えました。「驚くべきことに,企業の社長である方ですら【クレジットカードが作れない!】というケースがあります。原因はやはりクレジットヒストリーです」。
これには私も驚きました。もちろん,社長だからと言って大金持ちとは限りませんが,少なくともある程度の現金や資産は所有していらっしゃるはず。
では,何がいけないのかというと,Sさんによれば「クレジットカードをまともに使ってこなかったこと」です。
ここでいう「まともに使ってこなかった」というのは,滞納したという意味ではありません。「クレジットカードを持っていても全然使ってこなかった」という意味なんです。
クレジットカードを持っていたとしても,それを全く使わなければ,クレジットヒストリーは何も積み上がりません。それは,クレジットカード会社にとっては面白いことではありませんよね。
だって,クレジットカード会社は「クレジット決済による手数料や年会費で利益を上げる」ビジネスですから。カードを発行しても全然使ってくれない人に対しては,新しいカードを出し渋ることも十分考えられます。
私たち家族には,ちょいちょいパンを買いに行く百貨店があるのですが,そこは百貨店名を冠したクレジットカードを出しています。で,百貨店なので,年配の方(特におばあちゃま)がよく買い物に来ておられます。
レジで支払い待ちをしていると,おばあちゃまがその百貨店のクレジットカードを店員さんに出すのをよく見るんです。「お,クレジットカードで支払うのかな?」なんて思って見ていると・・・
支払いはなんと現金・・・という方が圧倒的に多い!!
そうなんです。そのクレジットカードにはポイントカードとしての機能も付帯していて,おばあちゃま方はポイントカードとしてしか利用していないんです。券面には「VISA」のロゴが誇らしげに輝いているのに・・・orz
こういう使い方をしていると,クレジットヒストリーは一向に積み上がらず,真っ白のまま=信用できるかどうかわからない人のままです。もちろん,おばあちゃま方にとっては現金で払えば済むことなので,ヒストリー云々は何の問題もないはずですけどね。
加えて,何枚もクレジットカードを持っているにも関わらず全然使っていない・・・というパターンだと,余計に審査否決のリスクが高まります。
Sさん曰く「クレジットカードの持ちすぎも,ヒストリーに大きく影響します。これは私の個人的な意見ですが,クレジットカードを5枚以上持つのはあまりお勧めできません」。
うーむ,確かに。
では,これらの点を踏まえて悩みを解決するために何ができるかを考えてみました。
クレジットカード会社からの審査否決に悩んでいるときにできること
1.まずは手持ちのクレジットカードの枚数を数える
すぐできるのはこれ。もし,あなたが今までにクレジットカードを作って来たのであれば,まずは手持ちのカードを全部出してみましょう。
何枚出て来ましたか?5枚を超えましたか?
もし,5枚以上持っておられるとしたら,それが原因で新しいカードを作りにくくなっているかもしれません。本当に必要なカード以外は解約することを考えてもよさそうです。
2.手持ちのカード全てを毎月欠かさず利用しているか調べる
次にできることはこれです。複数のクレジットカードを持っているなら,どのカードも着実にクレジットヒストリーを積み上げていくのが理想的。
一番いいのは,メインカードを一枚決めて,それ以外のカードに自動引き落とし設定を最低一つかけておくこと。こうすれば,毎月「このカード使ったっけ?」なんて悩む必要がなくなります。
私は,メインカードとしてアメックスゴールドを使い,これに公共料金や光熱費,携帯電話やインターネットの支払いをまとめています。
そして,サブカードとして使っているのがANA VISAカード(アメックスカードを持つまではこちらがメインでした)。これに,アメックスでは自動決済できないものを割り当てています。
さらに,私は楽天カードも利用しているのですが,こちらはナナコチャージと楽天での買い物専用にしています。毎月必ずナナコにチャージするので,使い忘れることはまずありません。
こうすることで,どのカードも必ず毎月の利用実績を積むように工夫しています。そして,もちろん手持ちのクレジットカード枚数は5枚を超えないように管理していますよ。
これは余談ですが,複数のクレジットカードを持つ場合は,カードブランドを別々にすることも大切ですよね。私の場合はアメックス・VISA・JCBと使い分けています。間違っても,JCBブランドのクレジットカードを3枚持つ・・・なんていうことはしないようにしてくださいね。
これは滅多に起きることではありませんが,クレジットカードの決済システムに異常が起きた時に特定のブランドのカードが使えなくなることがあります(私は,そのおかげでアメックスゴールドを利用できず,思いっきり恥をかきました・笑)。
万が一,こういう事態に遭遇したら,別ブランドのクレジットカードを持っていれば支払いができます。そして,海外旅行へ行くことがあるのなら,VISAかMastercardのどちらかは必ず持っておくようにしてくださいね。
3.信用情報機関に照会して自分のクレジットヒストリーを調べてみる
クレジットヒストリーが大事だよってことは分かっていても,実際に自分のヒストリーを見える化しようって行動する方は,そんなに多くありません。
実際,信用情報機関にクレジットヒストリーを照会するには,手間暇とお金がかかります。でも,私としては,クレジットカードを作れないと悩んでいるのであれば,一度思い切って照会してみることをお勧めします。
私は,以前うっかり口座残高不足でクレジットカードの引き落としがされなかったとき,不安になってCICに照会したことがあります。幸い,事故情報はどこにも登録されておらず,ほっと胸をなでおろした覚えがあります。
詳しいことはCICのホームページに書いてあるので,そちらを参照していただければと思います。今はスマホでも情報開示できますし,最悪クレジットカードを持っていない(あるいは止められるなどして支払いができない)場合でも,郵送による開示や窓口での開示が可能です。
参考:CICの公式ページ→CIC情報開示のお申し込み方法
ちなみに,もしCICの窓口が近くにあるのであれば,そこに直接行って開示してもらうこともできます。しかも,この方法なら現金500円・しかも消費税込みで開示してもらえるんです(通常は1,000円払わないといけません)。
交通費と時間まで含めて考えて,窓口まで行った方がお得だという場合には,ぜひお試しください。私も,たまたま普段の生活圏内に開示窓口があることが分かったので,近いうちに行ってみようかと思います・笑。
4.審査否決されて半年後に再エントリーしない
これは私の経験を基に書く,あくまで個人的な初見です。経験以外の根拠はありませんので,不要であれば読み飛ばしてください。
よく,クレジットカードの審査に落ちたら「最低半年は開けましょう」と言われますよね。
私もその通り実行して,見事に2回目の審査落ちを経験しました・泣。
もちろん,半年経ってすぐにエントリーし,無事にクレジットカードを持てたというケースもあるでしょう。また,クレジットカード会社の審査基準は会社ごとに微妙に違うようですから,一概に私の経験が全ての方に当てはまるとは思いません。
とはいえ,お金を貸す側の気持ちになって考えてみると,やっぱり半年でその人の支払い能力や信用が大きく変化するって,ちょっと考えにくいと思うんです。
私の場合,2回目の審査否決を食らった時点で,さらにその半年後にエントリーすることは諦めました。辛抱して1年以上待ってからエントリーしたところ,ようやくカードを発行してもらえたんです。
ですから,最低期間の半年を過ぎてすぐに申し込むよりも,気長に1年待つくらいの気持ちでいたほうがいいと思います。審査が否決されるっていうのは,それなりによっぽどの事情が(?)あったはずなので。
私の場合,クレジットヒストリーにキズはなかったはずですが,社会的な属性(勤務体系や年収)の面で拒否されたんじゃないかなって思ってます。勤続年数や雇用形態もチェックされるはずですからね。
クレジットヒストリーに問題がある場合はどうしたらいい?
こんなふうに,クレジットヒストリーを調べることは比較的簡単にできます。
しかし,問題は「すでにヒストリーにキズがあって,それを修復しないといけない場合」です。
こればかりは,残念ながら「時間が薬」と思って気長に待つしかありません。上に挙げた点を意識して対策をし,あとは数年単位でヒストリーを綺麗にするしかないんです。
ヒストリーというだけあって,数日や数週間でパッときれいにできるものではありません。信用を積み重ねるには,何ヶ月・何年もかかることを覚悟しておく必要があります。
とりあえず,枚数が多すぎるのであればその整理を。まったく使っていないカードがあるのであれば,少額でもいいので毎月の定期的な支払いを。延滞を起こさないのは当たり前。リボ払いを多用すると,いつのまにか借金地獄にはまって抜け出せなくなるケースもあるので,安易に多用しないこと。
こういう,ちょっとした地味な努力が何年もかけて磨き上げられると,クレジットカード会社も高く評価してくれるようになります。年収額よりもクレジットヒストリーの方が高く評価されるというのが,ハンスケ個人的な意見です。
というわけで,お金の管理と信用の積み上げは手抜かりなく行なっていきましょう!